一年間シクロクロスバイクで走ってみて
一年間シクロクロスバイクで走ってみたので少し語ってみよう。(野辺山走ってないやつが何を、とも言われてしまいそうですが)
■シクロクロスのレースに参加する、とは
簡単に説明すると、ロードレースがオフシーズンとなる秋から春がシクロクロスのシーズンとなります。(例外的にサマークロスなんてのもありますが)
日本では主にはAJOCCという団体が主催となり、各地のオルガナイザーが実際にレースを運営しているようです。(バイクロアは別です。後述のカテゴリーには関係ないです。)
関東圏だと東京、湘南、千葉、茨城、宇都宮、前橋などの名前を冠した開催母体があり、探せば毎週末ほぼどこかでレースをやっています。
レーサーは実力によってカテゴライズされます。参加したいレースにスポーツエントリーから申し込むと、自動的にC4というエントリーカテゴリーの選手として登録されます。
そして各レースの参加人数によりますが、例えば20~50名以下の出走者だとトップ2名が昇格しC3のレーサーとなります。
因みにC1が最高峰で250人くらいいるそうです。
■参加してみて
僕は昨年シクロクロス車を手に入れて、 結局6回のレースを走る事ができました。
・2016年
5/15 白州の森バイクロア(山梨県北杜市)40/53(75%)
9/25 茨城シクロクロス第1戦(茨城県城里町)18/37(48%)
12/4 秋ヶ瀬の森バイクロア(埼玉県さいたま市)32/65(49%)
・2017年
2/4 湘南シクロクロス第4戦(神奈川県秦野市)28/58(48%)
2/11 シクロクロス東京(お台場)7/55(12%)
3/12 湘南シクロクロス第5戦(神奈川平塚市) 20/31(64%)
シクロクロスは『自転車での障害物競争』とも言われますが、上記のように30~60人位で一番を決めるレースとなり、めちゃくちゃ面白い。
子供の頃、僕は一学年100名位の中学校だったので、そう考えると学年の男子マラソンなどと同じくらいの規模となります。
どのレースも特色があり、マリオカートで色々なステージがあるような感じです。恐らくコース設計している人はもっと楽しいんだろうな。
ただ下手くそなので、階段や砂浜など体力でカバーでき、分かりやすく心拍が上がるコースが好きです。そういう意味では平塚は辛かったし順位も悪かったです。
下のサイトだとC4は、つまり僕のようにとりあえずバイクを手に入れて、シクロクロスを始めてみた人は平均三回ほどAJOCCのレースに参加するようです。
15-16レースいくつ出た?(2) | Cyclocross エトセトラ
■シクロクロスバイク
本ブログで度々出てきますが、僕はAboveBikeStoreさんのSteelEraMudmanというクロモリの自転車に乗っています。
ロードとの違いは、ブレーキがカンチブレーキなのと、太いタイヤ(32Cが履ける)であることです。
もちろん重いし前傾はかなり浅くエアロ的には不利ですが、オンロードでのロードバイク的な遊び方はこの一台で十分にまかなえると思います。
レースで上位を狙うならともかく、仲間とライドに行き美味しいものを食べるなら、これで何も問題が無いです。(あとはフロントシングルの場合はギア比ですね)
また時々、手持ちのローラー用のロードバイクでシクロクロスのレース出れないの?と質問されますが、残念なことにあまりそういう人は聞きません。お台場では何処かのカテゴリーでロードで活躍した選手がいるそうですが。
■子供がいる父ちゃんサイクリストから見たシクロクロスとは
家族イベントとしての難易度がそれほど高くないスポーツ、幼い子供を持つ父親にとってはそう言えるかもしれません。
レースにエントリーし、レンタカーを借り、目的地へ行って走ればいいだけ。
妻にお願いするのは『30分間だけ子供も見ていてもらうこと』だけです。
(できれば応援してほしいし、写真も撮ってほしいけど)
一歳の息子を4回連れて行きましたが、息子も嫁も割と楽しめたのでは、少なくとも終わるまで苦痛でしょうがない、ということはなかったと思います。
お台場では『トット、がんばれした』と可愛らしい事を言ってくれます。
子供がやがてキッズカテゴリで走ってくれると夢ですが、まずは少しずつ家族を自転車に慣れさせるという意味では、なかなか良いかなと思います。
■今後の展望として
もともとRaphaやTenSpeedHeroのインスタでシクロクロスが素敵に見えたのがはじまりですが、やってみて良かった。
ロードが面白いのは身体能力を拡張して速い速度が出る事と、どこまでも自分の力で行くことが出来るように感じるところだと思います。
シクロクロスは自転車の操縦が少しずつ上手になり、細かいコーナーなどの課題をクリアしていくところ、そしてロードでは走れなかった道が走れるようになるところが面白いと感じます。
またMTBに乗っている人から見ると、サスペンションが無い、よりプリミティブな道具でオフロードを走るのが面白いそうです。
やはり上位カテゴリの上手い速い人は格好良く、ああなりたいと強く思いました。
という訳で、来シーズンは是非ロードロ・クロス部を立ち上げたいのと、個人としても昇格を目指そうと、いつか息子と表彰台に立ちたいと思い練習していきます。
もしシクロクロスに興味がある人がいたら、声をかけて頂ければ初心者目線で何かお伝えできるかもしれません。
それでは。