子供がストライダーに乗らないならバイクロアに行こう!
「息子が2歳になったときにストライダーを与えたんですが、半年たった今、あまり乗らないんです。普段公園に持って行っても5分位しか乗ってくれないし、ひどいときはマンションの自室のドアからマンションの玄関まで。
僕が自転車が好きなので、ストライダーを通して『練習したら上手になること』を学んでほしいな。というか、早く一緒にサイクリングに行きたいだけなんですけどね(笑)」
ちょっとウザい感じの神奈川県在住のTさんですが、そんな悩みを持つTさんに、息子さんとバイクロアに行ってみることを勧めてみたら・・。
なんと驚きの結果が!
「息子がキッズロアでずっとストライダーに乗っていたんです!子供用のパンプやフライオーバーがあってちょっと難しいのに!何度も走っているうちに、何となく上手になって、とても感動しました。」
さて。
秋ヶ瀬の森バイクロア7に行ってきました。
妻と息子と初日の12/2だけの参加です。
■バイクロアとは
「大人と子供の自転車運動会」と銘打っており、僕のような子育て世代のサイクリストには気になるイベント。
恥ずかしながら僕はこれに出たいためにMudmanを購入し、今回で三回目の参加です。
昨年よりもイベントとしての規模が大きくなっており、家族でただピクニックのノリで参加している方も多いようで、地方出身・オシャレ弱者の我が家も非常に居心地よく感じました。
■キッズロア(レース未参加。子供向けコースの試走)
バイクロアではキッズレースを『キッズロア』と呼んでいるようです。
今回は1歳から(!)参加者がいたようです。
昨年来たときにキッズコースを自由に走れる事を知ったので、息子のストライダーを持ってきてみました。
とは言っても普段はあまり乗らないし、基本ビビりなので最悪コースにインしないことを覚悟していたら・・。
一周目は『お父さん一緒に!』と不安げな様子。でも幸せです。なんたってバイクロアで息子がチャリに乗ってるんですから。
短い脚でがんばってフライオーバーを越えているじゃないか!オムツの取れない2歳児もやればできるんですね・・。
その後、何周も回ってなんとなく上手くなってきた??おいおいどーしちやったのさ?息子とそれを見守る妻。
ベビロア(授乳/お着換え用のテント)の近くに落書き黒板もありました。
大きなツリーがあり、木登り出来ます(変な日本語)。Oさんの息子さんが息子が登るのを助けてくれました。
今回、やっとシクロクロスお友達のOさんと家族同士で会えました。昨年、白州べるがでちょっとだけ家族同士で会って、それ以来だったので念願が叶いました。
ロードロファミリーもそうですが、友達にどんな家族がいるのか知りたいし、奥様同士が知り合いになってくれると何だか嬉しいです。
Oさんには自転車に乗る息子さんと、僕の息子と同い年のお嬢さんがいます。お嬢さんの方はあまり自転車には興味がなさそうでしたが、ニコニコしていて可愛かった。
レース休憩/試走の時に、Oさんが息子さんと『一緒に行こう』と親子二人で自転車で走っていく後ろ姿はため息が出ました。憧れです。
◼️ファンクラスA
リザルトは16位/76名でした。
ガチのレースではなく途中で停止して補給している人たちもおり、まあこんなものでしょう。
妻からは『結構速いじゃない』『でもゆっくり走った方が気持ち良いし楽しいんじゃない?』と謎のコメント。いや真理か。
コースはフルフラット。特に難しいところ、泥や怖い下りはなく、森の中をひたすら踏み踏みで楽しかった。
合計6周回となり、そろそろ終わりかな?と思って「あと2周だよ!」と言われた時は軽く絶望しました。
エントリーが遅かったため整列が後ろの方となり、何人か抜いて抜かれて、ゴール後は立っておられず、ああ本当にシクロクロスのレースって楽しい、楽しめた。と思いました。
それにしても僕は本当に飛び乗りが下手だな。そしてコーナーが下手くそで立ち上がりが遅すぎます。シケインやコーナーのたびにタイムロスしていました。
それでもコース脇で妻や子供が応援してくれて、「お父さんお父さん!」と言ってくれ、パワーが出ました。Oさん一家も応援してくれて、本当に嬉しいです。
心拍はave177bpm、max187bpm。4周目くらいは手を抜いてますね。
実はこの頃疲れてきたし妻と子供が居なくなってしまっていたんです。後から聞いたらお腹が減ってケバブを食べてたそう。
そのくらいのノリですね。ずっと見ているのも飽きてくるだろうし2、3回応援してくれたら十分。
極めて地味な自転車父ちゃん(シクロクロッサー見習い)です。
妻には「見つけにくい。この子は全然見つけられないよ!」と言われてしまいました。
確かに2歳の子供って目は良いのに探し物が苦手です。
同じような配色の人が沢山いるし、水色の(しかもマット塗装の)自転車って目立たないので、見分けのつきやすいジャージを考えたい。。。
■タイムテーブル
0820 自宅出発
1010 到着
1130 ファンクラスAスタート
1400 会場出発
その後はせっかく埼玉まで来たので、最近子供が産まれた友人宅に寄って挨拶して帰宅。
結局4時間近く会場にいたことになります。
予報では最高気温が11度でしたが、とても天気が良く日向では快適に過ごせました。
森の中なので、お日様の動きとともに日向の場所が変わりますが、暖かい格好をして、レース後もすぐに着替えたので寒い思いはしなかったです。
今回は妻にとても好評で、
「久しぶりに森の中に行って楽しかった。紅葉していて綺麗だった」「この子があんなにストライダーに乗ると思わなかった。転んでも泣かずに頑張って走っていてちょっと感動した」
息子にも「来年はレースに出てみる?」と聞いており(!!!)、すごいです。バイクロア。ありがとう。バイクロア。
■バイクロアを楽しむには
といった感じです。
シクロクロス・レースイベントというより、2歳児がいる家族で楽しむイベントとしてのレポートになってしまいました。
ですがアチコチで書かれているように、とても雰囲気が良く、小さい子供連れでも楽しめるように工夫されているイベントでした。
自転車が好き、家族(配偶者や子供)がいる方は是非バイクロアに行ってみると楽しいと思います。
その際のポイントは以下ではないかと思います。
・子供のストライダー/自転車は持っていくこと
・テントやシートを持って行っていくこと
公園にピクニックに行くのと全く同じです。(今回は「キャンプサイト」があり、そこ自分たちのベースを作りました。基本荷物を置くだけですが)
・欲張らないでレースは一つだけに参加すること
面白そうなレースが沢山あるけど、一つに絞って楽しんで(出し切って)、それから家族とのんびり会場を回った方が楽しめます。
・ご飯を食べること
(コンビニでも良いから)お弁当を持っていくこと。出店のご飯は美味しいのですが、あくまで補助的なものと考えた方が良いです。ちょっとスパイスが効いていると子供は食べられなかったりするので、やはりある程度のお弁当やお菓子は持って行った方が良いです。
・暖かいうちに帰ること
何でもそうですが、もうちょっと遊びたいな。。くらいで帰るのが良いです。うちの場合、息子はまだまだストライダーに乗りたがっていたけど、明らかに疲れてうまく動けなくなっていました。ジュースやお菓子で釣って退散したのですが、案の定、車に乗せるとすぐ寝ました。もうちょっと遊びたかったので「また来年も来ようね」となりました。
僕らサイクリストは家族を誘う時につい熱くなってしまいますが、
スポーツバイクに乗らない普通の人は、朝の5時から17時まで走るのは意味が分からないし、200km走るのは楽しくも格好良くもなく、どちらかと言うとキモいし、泥の上を走って汚れるのは嫌です。
自転車はどちらかというとM性をくすぐる楽しみだと思うので、その辺を意識してノーマルの家族をアテンドすると上手くいくと思います。今回はとてもとても楽しめました。